ねじ山メキシコ日記 Vol.1 ~メキシコはやっぱりこなきゃ始まらない編~

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ねじ山メキシコ日記 Vol.1 ~メキシコはやっぱりこなきゃ始まらない編~

会社設立の一連のプロセス


1年前の2023年9月にメキシコを訪問、いろいろと検討してケレタロに会社を作ることに決めました。当初の予定では、年末から準備を始めて4月ごろには登記が出来て5月くらいに出張して倉庫の契約、従業員さんの面接をやって7月からスタート!と思っていました。で、実際に登記が完了したのは2024年9月で、ようやく10月に倉庫の契約、銀行口座の開設が最終段階に来たという感じです。何がそんなに遅れたかというと、第一ステップの会社設立公正証書の作成と公証人の方に署名してもらうのにめちゃくちゃ時間掛かってしまいました。時間掛かった原因は、2月に会長をしてくれていた父が亡くなり登記簿の内容が変わり日本の書類がイチからになったのと、タイからの資料がメキシコでは全然正式書類として認めてくれないということがありました。タイはハーグ条約に加盟(?)していないらしくアポスティーユ認証という制度自体がないかなんかで正式な文書としてメキシコで認めてもらうにはタイの外務省に行って書類を提出してハンコとサインをもらう必要があるというのです。タイのメンバーにお願いしましたが、いつになったらサインがもらえるのか分からないという回答だし、その文書自体、メキシコが求めている文書なのか誰もわからないということで結局タイから最初から資本参加することは断念しました。そんなこんなで時間だけが過ぎていく・・・「一生会社できひんのんちゃうか?」とかなり焦りました。

 

伊丹→成田→サンフランシスコ→メキシコシティ→ケレタロ(30時間以上ですね)


あともう一つは、現地にやっぱり本人が行って直に仕事しないと何も始まらないということを痛感しました。必要書類は現地に送付し、会社設立公正証書のドラフトが出てくるのを待っていましたが、待てど暮らせど出てきません。来週には、明日にはと何度も言われますが、出てきません。もうアカン!と思ってメキシコに行ってどうなってんのか?弁護士の人は毎日何やってんだ?正直、フォーマットが合ってうちの会社用に社名とか、資本金の率とかを変えたらしまいやろ?!どんな仕事の仕方してんねん!現地に行って直談判や!と思って飛行機のチケットを買って行くことにしました。早速コンサルタントの方にアポイントを取ってもらって弁護士のところに行くと、なんとドラフトが出来ているではないですか!心の中で「やった!」という気持ちと同時に「出来てたんかい!」という突っ込みを入れてしまいました。メキシコのリアルな仕事のやり方に触れることができ、常に先手先手でやっていくことと、自らが出向いて直にやってもらう人に話することの重要性を理解しました。ありがたいです。

このステップが終わると、あとのプロセスはスムーズに進んだと思います。商業登記、RFCの登録、SATからのパスワード授与等々は予定通りの時間で進めることができました。


銀行口座の開設について


私たちのような零細企業は皮肉で言うわけではなく日系の銀行さんは口座を開いてくれません。(となるとローカルバンクさんに口座を開けていただくしかないのですが、伝手のない中どうやって口座開設をお願いしようか考えていたら、たまたまお客様に三菱UFJ銀行の方をご紹介いただく機会がありました。その方に「日系銀行さんに口座開設してもらうのは諦めてます」という話をすると「ローカルで一番大きなバノルテ銀行を紹介しますよ」というお話をいただきました。三菱UFJさんとバノルテさんは業務提携している上に、最近バノルテさんが外資系企業との取引を増やす戦略らしくInternationalチームが特別にあって私たちのようなところを相手してくれます。口座開設のための書類が山ほどあって難しいものもありましたが、迅速かつ、新しいアイデアを提案いただいたりして何とかすべての書類を提出することができました。今はまだ実際の開設までできていませんが、とりあえずすべての書類はコンプリートしたという連絡がありました。
 

という感じで今のところ進んでいます!あとは、IMSS(社会保険)の件、私の就労ビザという山場が残っています(笑)

50日を経て感じたこと


メキシコは時間の感覚が長いとかそもそも時計がないんではないか?と言われるほどですが、仕事が早く、きっちりしている人もたくさんいる印象です。まだまだ洗礼が足らないかもしれませんね(笑)でも、私がお会いするメキシコ人の方々は本当に私や会社のことを手伝ってくれる素晴らしい人ばかりです!

 

まだメキシコ滞在50日間程度で初心者もいいところですが、言えるのはやはり現地、現場で仕事して初めてモノゴトは進みだすということを学びました。なのでやっぱり通訳を介さずスペイン語でもっと皆さんと話しができたらと思っています!頑張ります!また次回メキシコでの出来事やねじの話を書きたいと思います!

おまけ


ちょっと日本人にとってはちょっとおどろおどろしい写真ですが、メキシコには死者の日というがあってメキシコ人にとっては特別な日です。日本のお盆と同じで亡くなった家族や先祖が帰ってくる日をお祝い?します。ディズニーの映画で「リメンバーミー」というのがあったのでご存知の方も多いと思いますが、町中がガイコツで溢れます(笑)