四角ナットの種類、特徴、用途について
四角ナットとは、ボルトやねじと一緒に使われる四角形のナットのことです。四角ナットには、六角ナットにはないいくつかの利点があります。例えば、溝や空間に合わせて使えたり、ナットを固定しながらボルトを締める必要がなかったりします。四角ナットには、材質、表面処理、形状、サイズ、穴の数などによってさまざまな種類があります。このブログでは、四角ナットの種類、特徴、用途について紹介します。
四角ナットの種類
四角ナットには、以下のような種類があります 。
四角ナット JIS B-1163: 日本工業規格 (JIS) に準拠した標準的な四角ナットです。鋼やステンレス鋼でできており、角に面取りがあります。一般的な用途に使えるほか、サイズの種類も豊富です 。
四角ナット・ワッシャー全長指定: ワッシャーが付いている四角ナットです。ワッシャーには一つまたは二つの穴があり、ピンやワイヤーを通してナットをロックや位置決めすることができます。鋼やステンレス鋼でできており、電気研磨や脱脂などの表面処理が施されています。クリーンな環境や真空の用途、耐食性の必要な用途に使えます。
T溝ナット: 底面にT字型の溝がある四角ナットです。機械のテーブルや治具にあるT溝に差し込んでボルトで締め付けることができます。鋼でできており、黒皮や亜鉛メッキなどの表面処理が施されています。クランプや調整の用途に使えます。
板ナット: 薄くて平らな形の四角ナットです。タップが切れないような薄い材料や柔らかい材料に使えます。鋼やステンレス鋼でできており、亜鉛メッキやクロムメッキなどの表面処理が施されています。一般的な用途に使えます 。
四角溶接ナット: 底面に突起がある四角ナットです。鋼板や金属面に溶接してねじ穴として使えます。鋼でできており、表面処理はされていません。タップが切れないような薄い材料や硬い材料に使えます。
四角ナットの特徴と用途
四角ナットには、以下のような特徴と用途があります。
溝や空間に合わせて使える: 四角ナットは、六角ナットよりも空間を節約できたり、回転や緩みを防げたりします。例えば、T溝ナットは、T溝にぴったりとはまって動かないので、クランプや調整に便利です。
ナットを固定しながらボルトを締める必要がない: 四角ナットは、ボルトを締めるときにナットを持つ必要がありません。これは、時間や労力を節約できたり、片手で操作できたりするという利点があります。
ピンやワイヤーでナットをロックや位置決めできる: 四角ナットには、穴があるものがあります。これは、ピンやワイヤーを通してナットをロックや位置決めすることができます。これは、振動や衝撃でナットが緩んだり、滑ったりするのを防げます。
金属面に溶接してねじ穴として使える: 四角ナットには、突起があるものがあります。これは、金属面に溶接してねじ穴として使えます。これは、穴あけやタップ切りの必要がなくなり、強固で永久的な接続ができます。
四角ナットの一般的な用途は、以下のようなものがあります。
機械や設備: 四角ナットは、機械や設備の部品を固定や調整するのに使えます。例えば、テーブル、治具、フレーム、ブラケットなどです。
建築や土木: 四角ナットは、構造物や材料を固定や補強するのに使えます。例えば、梁、柱、パイプ、板などです。
家具や家庭用品: 四角ナットは、家具や家庭用品を固定や組み立てるのに使えます。例えば、キャビネット、棚、テーブル、椅子などです。
四角ナットの選び方と使い方のコツ
四角ナットを選び方と使い方のコツは、以下のようなものがあります。
目的や環境に合わせて、四角ナットの種類、サイズ、材質を選ぶ: 例えば、クリーンな環境や真空の用途、耐食性の必要な用途には、四角ナット・ワッシャー全長指定で電気研磨や脱脂などの表面処理が施されたものを選ぶと良いでしょう。また、タップが切れないような薄い材料や硬い材料には、四角溶接ナットを選んで溶接すると良いでしょう。
四角ナットに合わせて、ボルトやねじの種類とサイズを選ぶ: 例えば、四角ナット JIS B-1163には、JIS規格に準拠したボルトやねじを使うと良いでしょう。また、T溝ナットには、T溝に合うボルトやねじを使うと良いでしょう。
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