歯付ワッシャー(外/内 歯)

属性:

歯付ワッシャー(外/内 歯) 日本製 JIS B-1251

カテゴリー : 座金

歯付ワッシャーとは?その種類と特徴を紹介します
ワッシャーの専門家です。今回は、ねじの緩み止めに役立つ歯付ワッシャーについてお話ししたいと思います。歯付ワッシャーとは、どんなものなのでしょうか?その種類と特徴を紹介します。

歯付ワッシャーとは

歯付ワッシャーとは、座金の内側や外側に歯が付いているワッシャーのことです。歯付ワッシャーは、ねじと被締め付け部材の間に挟むことで、歯が部材に食い込み、ねじの緩みを防止します。歯付ワッシャーは、振動や衝撃によるねじのゆるみが問題になる場合に有効です。歯付ワッシャーは、別名、菊座金、ロックワッシャー、スターワッシャーなどとも呼ばれます。

歯付ワッシャーの種類と特徴

歯付ワッシャーには、主に以下の3種類があります。

内歯形:歯が内側に付いている歯付ワッシャーです。止めねじなどの歯が現れると不都合な場合や、外径が小さくてもよい場合に使用されます。
外歯形:歯が外側に付いている歯付ワッシャーです。内歯形よりもさらに緩み止め効果が高いとされます。ただし、歯が部材に傷をつける可能性があるので、注意が必要です。
両歯形:歯が内側と外側の両方に付いている歯付ワッシャーです。内歯形と外歯形の両方の特徴を持ちます。ねじと部材の両方に食い込むことで、最も強力な緩み止め効果が期待できます。
歯付ワッシャーの材質と表面処理

歯付ワッシャーの材質には、主に以下のものがあります。

鉄:安価で強度が高い歯付ワッシャーの材質です。ただし、錆びやすいので、表面処理が必要です。
ステンレス:錆びにくく耐食性が高い歯付ワッシャーの材質です。食品や水洗いする場所などに適しています。
リン青銅:弾性が高く、摩擦係数が低い歯付ワッシャーの材質です。電気的な接触にも優れています。
歯付ワッシャーの表面処理には、主に以下のものがあります。

ユニクロメッキ:鉄に亜鉛メッキを施した歯付ワッシャーの表面処理です。錆びにくくなりますが、耐食性は低いです。
三価クロメートメッキ:鉄に亜鉛メッキを施した後、クロム酸塩で処理した歯付ワッシャーの表面処理です。RoHS指令に対応しており、見た目はシルバー色です。耐食性は高いです。
デルタPメッキ:鉄に亜鉛メッキを施した後、有機物で処理した歯付ワッシャーの表面処理です。RoHS指令に対応しており、見た目は黒色です。耐食性は最も高いです。
歯付ワッシャーの選び方と注意点

歯付ワッシャーを選ぶときには、以下の点に注意しましょう。

歯付ワッシャーの内径は、ねじの外径に合わせて選びます。歯付ワッシャーの外径は、被締め付け部材の穴径に合わせて選びます12。
歯付ワッシャーの形状は、用途や緩み止め効果に応じて選びます。内歯形は、歯が見えないようにする場合や、外径が小さくてもよい場合に適しています。外歯形は、緩み止め効果が高い場合や、外径が大きくてもよい場合に適しています。両歯形は、最も強力な緩み止め効果が必要な場合に適しています。
歯付ワッシャーの材質と表面処理は、環境や耐食性に応じて選びます。鉄は、安価で強度が高いですが、錆びやすいので、表面処理が必要です。ステンレスは、錆びにくく耐食性が高いですが、高価です。リン青銅は、弾性が高く、摩擦係数が低いですが、耐食性は低いです。
歯付ワッシャーは、平座金やスプリングワッシャーと組み合わせて使用することで、緩み止め効果を高めることができます。
歯付ワッシャーは、歯が部材に傷をつける可能性があるので、部材の表面が傷ついても問題ない場合に使用しましょう。
歯付ワッシャーのまとめ

歯付ワッシャーは、ねじの緩み止めに役立つワッシャーです。歯が部材に食い込むことで、振動や衝撃によるねじのゆるみを防止します。歯付ワッシャーには、内歯形、外歯形、両歯形の3種類があり、用途や緩み止め効果に応じて選ぶことができます。歯付ワッシャーの材質


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